2009年06月21日

アンデス高原地帯を中心とする範囲に栄え

アンデス高原地帯を中心とする範囲に栄え、ジャガイモやトウモロコシを主な作物とする農耕とリャマ、アルパカによる牧畜が行われていた。また、“クイッ、クイッ”と鳴くことから「クイ」と呼ばれたテンジクネズミも食用として広く民衆によって飼育されていた。広漠とした平野は極めて降雨量が少なく、農耕に適さないために、そこに住む者も稀であったが、高原地帯は海から吹き上げる風によって雲が出来、霧雨が降るため、湿潤な環境となり、農耕に適した。このような気候条件から、今日でも驚異的な高山都市を形成するに至った。

文字文化を持たなかった[3](かつては文字を持っていたが、迷信的理由により廃止したという説がある)ため、口語伝承に拠る物が、インカ帝国崩壊後に布教のために入ってきたスペイン人修道士による記録(年代記)の形で僅かに残されているに過ぎず、歴史や文化面で不明確な部分もあり、今後の研究が待たれる所もある。文字の代わりとして、キープと呼ばれる結び縄による数字表記が存在し、これで暦法や納税などの記録を行った。近年になって、このキープが言語情報を含んでいる事が研究によって明らかにされている。
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ヨーロッパの技術が伝わるよりも前から、プレ・インカ時代の伝統を受け継いで金やトゥンバガ(金と銀・銅あるいは錫の合金)を精錬する技術を持っていた(いわゆるインカ帝国の金製品は実は合金製であり、そのためヨーロッパ人の侵略により、その大部分が溶かされて純金の延べ板にされてしまった→ワッケーロ)。一方鞴を用いた高温の炉を作れず、鉄の製錬技術は無かった。

また、幾何学文様が描かれた長頸の尖底土器が特徴で、チャビン文化などプレ・インカ時代の土器や織物のように蛇、コンドル、ピューマなどの動物をモチーフにしたものは少ない。

海に面した急勾配の土地を利用して段々畑を作り、トマトやトウガラシは低い土地に、寒冷地を好むジャガイモは高地に、と、高度に応じた農作物の多品種生産を行っていた。

峻厳な山脈地帯に広がった国土を維持するため、王は国中の谷に吊り橋を掛け、石畳の道や階段を作り、その道中に食物の備蓄庫を置いた。急峻な地形であるために人力もしくは家畜(偶蹄目)によって物資を輸送するしかなく、車輪を用いた運搬手段は発明されることはなかった。また野生馬を飼いならし、人や物資の運搬に用いることはなかった。収穫された農作物は税として備蓄庫に徴収され、そうして集められた備蓄食料は惜しみも無く民に放出された。この結果、インカはその豊満な食料を求めた人達の心を掴んで僅か3代50年で広大な国土を得ることが出来た。しかしながら皮肉なことにこのシステムは、スペイン人が食料の補給に困ることなく容易にインカを侵略できてしまった結果を産んだ。

西海岸部の砂漠地帯を領土に取り込んだ際、現地にあったミイラ信仰をとりこんだ。歴代の皇帝はこれを人心掌握や権威の保持など、政治的に利用した。例えば、インカがアマゾンに接した地域を征服する際、その地域ではそれまでは崖の中腹にある穴に先祖の骨を置いて墓としていたが、インカはそれらの骨を打ち捨てて代わりに布を巻いたミイラを崖に安置するようにした。こうして半ば強引に征服地の民衆の心の拠り所をインカの中央政権に刷りかえさせたのだった。また、歴代皇帝は死後ミイラにされて権威が保たれ、皇帝に仕えていた者達はそのミイラを生前と同じように世話をすることで領土や財産を保持した。これは即ち、次の皇帝は前の皇帝から遺産を相続できないということであり、結果、即位した新しい皇帝は自分の財産を得るために領土拡張のための遠征を行わざるを得なかった。代を重ねるにつれ死者皇帝が現皇帝の権威を凌ぐようになり、必然的に各々のミイラに仕える者達の権力も増大。それに対抗するため12代目の皇帝が、それまでの全ての皇帝のミイラの埋葬と、そのミイラとそれに仕える者達の所領や財産の没収を企て、それが内乱へと発展。その混乱の最中にスペインの侵攻があり滅亡した。

2009年06月04日

ワールドミュージック

ワールドミュージック (World music) は、クラシック音楽・ポピュラー音楽(ジャズ、ロック、etc)のように、世界的に広く愛聴されている音楽に対して、地域(あるいは民族)的に愛聴されているが、世界的に愛好者・演奏者が広まっているわけでもない多くの音楽を総称して指す言葉である。特定の音楽のジャンルを指す言葉ではない。

「ワールド・ミュージック」という語が、今日のような用法で使われた最初の例と考えられているのは、1982年6月にフランスで開催された音楽フェスティバルの名称「Fête de la Musique」の訳語としてである。その後、このフェスティバルはヨーロッパ各国で開催されるようになり、英語名としての「World Music Day」が広く使われるようになった。

1960年代、あるいは1970年代初頭までの日本で上記のような意味合いの音楽といえば、戦後に一世を風靡した、ルンバやチャチャチャ、タンゴといったラテン音楽、あるいは、1970年代にサイモン・アンド・ガーファンクルによって、「コンドルは飛んでゆく」が大ヒットしたフォルクローレとほぼ同義語であったが、この同じく1970年代のビートルズやローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリンをはじめとするロック・ミュージシャン達のインド音楽や中近東音楽への傾倒、1980年代のポール・サイモンの「グレイスランド」の世界的ヒットなどの影響を受けて、日本でも、1980年代に入ってから、アジアやアフリカの音楽のレコードが発売されたり、コンサートが行われる機会が増えた。
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1982年には、前述のように「ワールド・ミュージック」の語が誕生した。また同年ピーター・ガブリエル が主宰したウォーマッド (WOMAD, World of Music, Arts and Dance) フェスティバルがヨーロッパで大成功をおさめたこともあり、ブルガリアン・ボイスやレディスミス・ブラック・マンバーゾ、マドレデウスなども日本で話題となり、CMなどにも登場した。これらの勢いに乗って、ウォーマッドは日本でも開催されている。

折しも、1980年代後半から1990年代は日本ではバブル経済期に当たったため、この種の音楽家の公演に企業スポンサーがつきやすかったという事情もあり、この時期は、無名時代のアストル・ピアソラやシエラ・マエストラを含め、かなりの数の音楽家が日本公演を行っている。また日本の音楽グループで、ワールドミュージック風の楽曲を演奏するグループも登場した。

2009年05月01日

定免法

定免法(じょうめんほう)とは、江戸時代における年貢徴収法のひとつ。

それまでの年貢徴収法は、年毎に収穫量を見てその量を決める検見法がとられていたが、これでは収入が安定しないので、享保の改革の一環で導入された。享保7年のことであったらしい。

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定免法では、過去5年間、10年間または20年間の収穫高の平均から年貢率を決めるもので、豊凶に関わらず一定の年貢を納めることになった。しかし、余りにも凶作のときは「破免」(年貢の大幅減)が認められることがあった。

起源は平安時代にあって、鎌倉時代、室町時代、豊臣時代にも用いられたが、広く用いられたのは江戸時代である。

定免の継続期間は享保13年3月の触書には5箇年、7箇年、10箇年、15箇年があるが、年期が終わると更に申請して年期を切り替え、従前の税額に増して定免を継続することができた(継年期(つぎねんき))。

これにより幕府の収入は安定化したと言われる。

破免率は定まらなかったが、享保12年に5分以上の損毛は破免とし、13年4月に4分以上、19年に3分以上と改めた。

地方によっては検見法が行われる所もあり、従前は検見法が行われていた所が願出によって定免法に変更し、また逆に定免法を廃して検見法に改めるなどさまざまであった。

定免法は、豊凶を考慮しないため農民を、剰余を持たせて逸楽に耽らせ、また困窮させ、逃散(ちょうさん)させる傾向があった。

理論通りに行われれば、検見法のほうが負担がより公平になり採用されるはずであったが、これにもまた、幕府側にとっては経費がかかり、農民側では苦労が多かったし、不正が行われ、調査が確実でないなどの問題があった。 当時の学者らはむしろ定免法を採用するべきであると考える者が多かった。

2009年04月16日

ナデシコ科

ナデシコ科(Caryophyllaceae)は、双子葉植物ナデシコ目の科の1つで、約88属2000種に達する大きな科であり、ナデシコ目のタイプ科である。熱帯から寒帯まで、アマゾン川流域、コンゴ盆地、オーストラリア西部などを除く世界に広く分布するコスモポリタンで、特に近東から地中海地域に種類が多い。

ナデシコ属、センノウ属、マンテマ属など園芸植物が多く、ハコベ、ミミナグサなど身の周りの植物としてもなじみ深い種類が多い。

分類 [編集]
ナデシコ科は次のような属に分類される。

Acanthophyllum
Achyronychia
ムギセンノウ属 Agrostemma - ムギセンノウなど
Allochrusa
Alsinidendron
Ankyropetalum
ノミノツヅリ属 Arenaria - ノミノツヅリなど
Bolanthus
Bolbosaponaria
Brachystemma
Bufonia
Cardionema
ミミナグサ属 Cerastium - ミミナグサ、オランダミミナグサなど
Cerdia
Colobanthus - pearlworts
Cometes
Corrigiola - strapworts
ナンバンハコベ属 Cucubalus - ナンバンハコベなど
Cyathophylla
ナデシコ属 Dianthus - カワラナデシコ(ナデシコ)、カーネーション、セキチク、ビジョナデシコなど
Diaphanoptera
Dicheranthus
ヤンバルハコベ属 Drymaria - ヤンバルハコベなど
Drypis
Geocarpon
Gymnocarpos
カスミソウ属 Gypsophila - カスミソウ、コゴメナデシコなど
Habrosia
Haya
Herniaria - ruptureworts
Holosteum
ハマハコベ属 Honckenya - ハマハコベなど
Illecebrum
Kabulia
Krauseola
Kuhitangia
Lepyrodiclis
Lochia
Loeflingia
センノウ属 Lychnis - センノウ、オグラセンノウ、センジュガンピなど
フシグロ属 Melandryum
Mesostemma
Microphyes
タカネツメクサ属 Minuartia - タカネツメクサなど
オオヤマフスマ属 Moehringia - オオヤマフスマなど
Moenchia
ウシハコベ属 Myosoton - ウシハコベなど
Ochotonophila
Ortegia
Paronychia
Pentastemonodiscus
Petrocoptis
イヌコモチナデシコ属 Petrorhagia - イヌコモチナデシコ、コモチナデシコなど
Philippiella
Phrynella
Pinosia
Pirinia
Pleioneura
Plettkia
Pollichia
Polycarpaea
ヨツバハコベ属 Polycarpon - ヨツバハコベなど
Polytepalum
ワチガイソウ属 Pseudostellaria - ワチガイソウなど
Pteranthus

百番 セアニア シベリ チョップ キャッチ キラー マンダラ 宙船日本 マスカット ドリネ チェンバロ グラス ベッド スワット てる坊主 つりばな ナット ソース ギャザー チャチャ フォー ソフト 楽隊 パラチフス トゥル キング チープ ルリマツリ ブルゴー デポプロ トロピカル キト日本 コンアレー 台風対策 アイライナ ヒズボラ ルーフ タイム マシュマロ レギュラ ウラン ヨーヨー ファ ナステ ダンス たるみず グロッサム スイム はまます よどえ

2009年04月01日

ケルピー(Kelpie)

ケルピー(Kelpie)は、イギリスに伝わる、スコットランド地方の水辺に住むという悪意を持った恐ろしい水の精。幻獣。

姿は馬に魚の尾、藻のたてがみを持つ。性格は臆病で、気が荒い。道端で歩き疲れた人を手綱をつけた若い馬の格好で待ち受けて、背中に乗るとそのまま川をめがけて疾走し、水深が一番深いところで潜ってしまうため、泳げない人間にはとんだ災難となる。しかし、上手く懐かせられればどの馬にも劣らない名馬になるという。ぼろを着た粗野な老人、ハンサムな青年の姿になることもできる。またギラギラした目と絹のような毛並みを持つ黒灰色の馬の姿をとる。いつも毛に緑色のイグサが着き水妖であることがわかる。湖畔、川の浅瀬、船着場などに現れ、つやつやした毛並みの馬の姿になり湖畔で迷子になった子、若者を背中に乗せ水中に引きずり込み食らうという。

ケルピーの姿を見ることは溺死や水の事故の予兆とされている。 馬の姿でも自分の背中に乗せ水中に誘い込んで内臓以外すべて食らうという。ケルピーの頭に馬禄をつけたものは普通の馬のように扱えたという。

また夜間に水車を回しつづけ、また水車を壊すことでも知られている。
粉雪 きくらげ せつごう ラックタイ ドンパ クーラント リコピ サイクル チャドル ドライブス ダウWEB ブイゾーン プレ ドライ ネック ヒーリング ビーチ プードル ルレット スクレ ジーディ ペチュニア イーゼル アブラカ センター ゆり根 アカシジミ クール プロシー キッコ スリー ラケナリ さびいろ しのだけ ハイ ブレー セリーグ タブロー オクラ ナビスト てくぼ ファンネル バイド 光の街 ジャロ ユーロ イギリス ストーリ 気合だ メンズリブ

この幻獣について、イギリスの本『ケルピークリュエイター』には、「大きな水色の魚のような尾持つ馬がいる。種はケルピー、名はメイル。彼の主はジョナサン・クリックという」と記述されている。

アイルランドとスコットランドでは、海や塩水湖の中に棲むといわれるアハ・イシュケ(Each Uisge)という馬の魔物が伝えられており、背中に人間を乗せるよう誘い、そのまま背中にくっつけてしまい、水中に引きずり込んで食べてしまうという。ケルピーと同一視される場合がある。

2009年03月18日

不寝王子

不寝王子(ねずおうじ)は、滝尻王子の後背にそびえる剣山(371m)への急坂の途中、最初に出会う王子である。不寝王子の名は、中世の記録には登場しない。江戸後期の地誌『郷導記』(元禄年間)での記述が史料上の初出である。そこでは、ネジないしネズ王子と呼ばれる小祠址についての記述があり、「不寝」の字を充てるとしているが、その存在は不明確であるともしている。『続風土記』ははっきり廃址と断じており、滝尻王子に合祀されていると述べている。

所在地 田辺市中辺路町栗栖川字平原

大門王子 [編集]
大門王子(だいもんおうじ)は、高原集落から十丈峠へ向かう山道の右手にある。『愚記』や『中右記』には直接の言及はない。『道中記』(1722年)に社殿なしとしてこの王子の名が登場するのが史料上の初出であることから、中世熊野詣以後の時代に建てられた王子と見られている。大門の名の由来は、この付近に熊野本宮の大鳥居があったことによるという。

以前は見事な松の大木があったが、マツクイムシの食害で枯死し、伐られた。その後、朱塗りの社殿が建てられ、町石卒塔婆と緑泥片岩碑はその背後に隠れてしまっている。定家・宗忠の参詣記、さらに古くは増基の『いほぬし』も、この付近に水呑仮宿所ないし山中宿なる宿所にふれているが、大門王子付近にあったものと見られている。

十丈王子(じゅうじょうおうじ)大門王子から2kmあまり、上田和への上りに差し掛かる十丈峠の付近にある。しかし、中世の参詣記には重點(じゅうてん)の地名および重點王子の社名で登場する。『中右記』10月24日の条で雨中に重點を通過したとあり、王子の名は『愚記』に初見する。また、『承元参詣記』4月30日の条では、重點原で昼食をとってから、王子に参詣したとしている。
カツサン オーダー メルトン キートーン 市田柿 オーララ ミルク 総合山風 スズラン レングス もくず フリル ジスト カッター チュニジ 紅の空 ピンプリ 凪笛 蜃気楼 除の鐘 パトロール オーバー リンター ダイア ヒプノ フィート ズーム ミニコミ 総合大河 マシン トッシュ テトラード フラワー シーエス ラカイト フシグロ トラッ オパール ネービー リスク ザーボード ボエポン ダイジ マター スケール セクト アスン アサイン チューン アース

重點の名が十丈に転じた理由は明らかではないが、時期として江戸時代以降のことである。江戸期には茶店などを営む小集落が近辺にあり、王子神社を祀っていたが、その後、下川春日神社(大塔村、現・下川下春日神社)に合祀され社殿は撤去された。また、1970年代始め頃までには集落からも住人が退去し、一帯が山林に帰しつつあった時期があったという。

2009年03月02日

ルーンミッドガッツ王国

ラスダール・ミダール
バードの青年。知り合いであるビトレイがスパイ容疑で捕まったことを知り、無罪を証明して欲しいとプレイヤーに頼んでくる。しかしそれは巧妙に仕組まれた罠だった。
ラルヒス
ミッドガルド諜報局の調査員。ギャンブル好きで借金で首が回らず、軽い性格の男だが航海の技術を持ち、プレイヤーが危機に瀕したとき助けてくれるなど優秀な調査員である。
メッツ
考古学者の老人。ある鉱石を見つけた彼はその謎を解き明かすために協力してくれる冒険者を募っている。彼の眼鏡にかなうには非常に面倒な試験を受けなければならない。

七王家
ルーンミッドガッツ王国では、建国者7名の子孫である七王家が12歳以上の王子を1人ずつ立てて、その中から国王を選出している。

ゲオルグ・トリスタン1世
ルーンミッドガッツ王国の建国王。ルーンミッドガッツ王国の七王家の1つであるゲオルグ王家の祖。1000年前、千年戦争が終わった混乱期にヨルムンガンドによって父を殺され、やがて6人の勇士とともにルーンミッドガッツ王国を建国、ヨルムンガンドを討伐する。この際、子々孫々まで第1王子が成人前に死ぬ「ゲオルグの呪い」を掛けられた。
トリスタン3世
ルーンミッドガッツ王国の国王。ゲオルグ王家36代目。かつては大聖堂で結婚式の仲人をしていた。3人の王子が居たが、第1王子は呪いで死亡、第2王子と第3王子は呪いに偽装する特殊な毒で毒殺された。金持ち誘拐目的の美人局に引っかかり単独行動したところを拉致される。アルナベルツ教国に密入国した犯行グループが警備隊に捕まったことで身柄をニルエン大神官に抑えられ、名もなき島に監禁された後、名もなき島の異変に巻きこまれて死亡。
エルンスト
先王トリスタン3世と同じ家系であるゲオルグ王家の王子。バルター家のアルム王子とは兄弟のように育ち、アルムを兄と呼んでいる。
アイゼン・アルム
バルター王家の王子。ゲオルグ家のエルンスト王子とは兄弟のように育ち、弟のような存在としてエルンと呼んでいる。
ポー
リハルト王家の王子。ギャンブル好きの放蕩家で、財産を全てつぎ込んでいる。
エリヒ
ネリウス王家の王子。趣味に金をつぎ込んでネリウス家の財政を圧迫している。
ヘルムト
レベンブルグ王家の王子。戦好きで、何度か無駄な戦を起こしている。
ユルゲン
ウィグナー王家の王子。美しくないものの存在を許さず、過激な行動を行なってきた。
ピーター
ハイネン王家の王子。優しい性格をしているが、家は貧しい。

プロンテラ大聖堂
ボルマス主教
プロンテラ大聖堂にて失踪したトリスタンに代わり、結婚式の仲人を行っている。
パムブ神父
プロンテラ大聖堂に勤めている神父。穏やかで優しく神父の鑑のような人物。
ビスカス神父
パムブ神父の補佐的な役割をしている神父。パムブ神父とは対照的に厳しく、一度決めた考えを簡単に覆せない性格。

コンチネンタルガード団
蘇った魔王モロクを討つため、ルーンミッドガッツ王国により発足された。

バーロック
コンチネンタルガード団の隊長。部下達の身を案じ、若い命が失われるのを嘆いている。そのため若輩には厳しく接することがある。コンチネンタルガード団に入団するためには彼に自分の力を見せる必要がある。

シュバルツバルト共和国
カール・ワイエルストラウフ
シュバルツバルト共和国の大統領。共和国を影から支配する巨大企業レッケンベルに対抗するための組織「秘密の羽」を立ち上げた。親友であり、右腕でもあったアウグスト・クレルレの裏切りにより組織は壊滅状態に陥り、カール本人もレッケンベルと戦うことを諦めてしまった。しかし、まだ企業と戦おうとしている者達やプレイヤーが企業の悪事を食い止めた事を知り、再び企業に対抗するために立ち上がる。
ヘスアニル
大統領の秘書を勤めている少女。冗談や悪ふざけには冷たくあしらってくれる。
アウグスト・クレルレ
大統領補佐官にして幼馴染。大統領は彼のことを親友だと思っているがクレルレは微塵もそんな風には思っていない。勉強、スポーツ、全ての面においてカールに負かされ続けてきた彼は妬みからレッケンベルのスパイとなり、秘密の羽及びカプラサービスを壊滅寸前まで追い込ませることになる。
ケシナル
大統領の部下だが、クレルレと同じくレッケンベルのスパイ。大統領から得た情報をクレルレに漏洩していた。
ラウラ・ローレンス
貧乏な考古学者の女性。美人だが性格はかなりのジャイアン。性格さえ直せばいい科学者になるだろう。
ヘリコ
フィゲルでひっそりと暮らす老人。かつてはレッケンベルの地下研究所で働いていた元科学者で大賢者バルムントの助手をしていたことがある。
企業が非道な行いをしていると知り、敬愛するバルムントの意志を継いだ彼は地下研究所の活動を停止させるためにプレイヤーに協力を申し出た。
シドクス
アインベフで働いていた元鉱夫。鉱山からユミルの心臓の欠片を鉱山仲間と共に見つけた彼はある組織に売り払い大金を得た。その後、心臓を買い取った組織がさらなる大金と引き換えに目撃者である鉱山仲間を始末しろと言った。欲に目が眩んだ彼は鉱山仲間を崩落事故に見せかけて殺害。組織にとって用済みとなった彼は命を狙われることになり、数十年間逃げ続けている。
ビンデハイム
アインベフの元鉱夫。鉱山仲間シドクスの罠に掛かり崩落事故に巻き込まれるが一命を取り留めた。しかしそのときの恐怖が原因で精神に異常を来たしてしまった。近付くものは男女構わず全てシドクスに見え、奇声を上げながらナイフを持って襲い掛かってくる。
シイデ
フィゲルで暮らす少女。料理が好きでライバルに負けないようなすごい料理を作ろうと研究している。ヘリコとは仲がよく、ちょくちょく遊びに行っている。
ミッチェル・ライラ
シュバルツバルド情報部のスパイ。大統領の命を受けてキル・ハイル企業とレッケンベルの動きを探っていた。部下の裏切りに遭い、キエルに連行された。

秘密の羽
大統領がレッケンベルに対抗するため、カプラサービスの助力で作り上げた秘密組織。

ガルシュタイン
一見平凡な中年に見えるが、正体は秘密の羽の一員。リヒタルゼンにてレッケンベルの動向を探っている。
グスハル
根暗な雰囲気の諜報員。レッケンベルに対して個人的な恨みがあるのか「絶対に潰してやる・・・」とつぶやいている。
アッシュ
秘密の羽の一員の少女。レッケンベルが巨人型兵器ギガンテスを狙っていると情報を掴み、考古学者ラウラの助手としてオーディン発掘団に潜入する。

レッケンベル
ゼニット・ゼルテルリヒタル
レッケンベル社の原点になった科学者。約500年前にゼニット・ゼルテルリヒタル研究所という小さな研究所を設立して初代所長に就任した。ゼニット・ゼルテルリヒタル研究所は設立から約60年後のA.W.560年にレッケンベル法人企業になり、以降約400年の歴史を持っている。研究所があった場所も都市計画により企業都市リヒタルゼンになった。神への探求、科学の発展、古代遺跡の解明などといったレッケンベルの理念は、ゼニット・ゼルテルリヒタルの理念を継承している。
キズリ・レッケンベル
レッケンベルの会長。全てが闇に包まれた謎の人物。大統領ですら会う事は非常に難しい。巨大企業レッケンベルの頂点に立ち、部下達にユミルの心臓の欠片を集めさせている。また兵器の密輸や非道な人体実験などもやらせている。過去、代々の大統領を傀儡とし影で共和国を支配してきた。
なおレッケンベル社には同姓同名の社員が居る。
アレックス・ヘルムト
レッケンベル会長の孫娘。弟ジュリアンのお目付け役としてギガンテス探索の任務に参加する。
ジュリアン・ヘルムト
アレックスの弟。普段は軽口ばかり叩いて人を馬鹿にしたような態度を取るが、実際は精神的に未熟で実の父からも相手にされず、優秀な姉に対し激しい嫉妬を抱いている。命令を受けてオーディン神殿の巨人ギガンテスを手にいれる名目でフィゲルへ派遣されたが、真の目的はユミルの心臓の欠片を探すことだった。
スウェイ・シェリオ
会長の秘書を勤める女性。常に冷静でどんな事態にも冷徹に対処する。
イリドン・ケシナル
政府顧問も務めている。
ボルゼブ
研究室に居た頃から異分子、危険分子と叫ばれていた科学者。すでにまともな精神は持っておらず、地下研究所レゲンシュルムにて人間を犠牲に非道な実験を繰り返している。
カジエン
アルバイトを雇い兵器の密輸の護衛をさせている。密輸自体は弟であるリョジエンにやらせている。
リョジエン
ある荷物の輸送を任かされているが、自分が何を運んでいるのかまでは知らされていない。兄であるカジエンを慕っている。
スチック プロパ セッター スロープ サブセ ソンソ キラウエ くるくる デイユース ニクロム ルーガル ドードー トリコロ マリン ハイチ キュー ナビユー ワンダラー カバレ ファイト さやえん カスミソウ グラフ ラードツ リング シンプル パイロー サイン ワーク ワイヤ スペルラ ファイラー スペアイト ナビドウ クトリン スープ ドット スイート 弥生姫 クレド タフネス ダーク フレーバ アッラー フロー リキッド クチュリ フォア ザンス ファイブ

キル・ハイル財団
キル・ハイル
キル・ハイル財団の会長。機械工学者であり、32年前の20歳の頃から大賢者バルムントが開発しようと試みていたという意思を持つ機械人形の研究を始めた。エリシア(愛称エリー)という女性を愛していた。しかし30年前、彼女は名門家系の男性からのプロポーズを受け入れてしまい、婚約を巡るいざこざからキルは彼女の婚約指輪を川に投げ込み、間接的に彼女を溺れ死にさせてしまう。エリシアの婚約相手を逆恨みしたキルは復讐のため、エリシアをモデルにした機械人形の設計図をレッケンベルに持ち込み、レッケンベルの力で復讐を果たした。以降、レッケンベルと提携したキル・ハイル企業として機械人形の開発を続けている。エリシア、キエル、エルリシャ、エリザ、エリオット、エリセルなど、機械人形にはエリシアに因んだ名前を付けている。
エリシア
キル・ハイルの秘書。人間らしさに欠ける第1世代の機械人形。人間のエリシアがモデルになっている。
キエル・ハイル
キル・ハイルの息子。その正体は、キルが23年前に作った第2世代の機械人形。5体中1体しか生き残らなかったレッケンベルの過酷なテストをくぐり抜け、開発者であるキルが自身の名前と愛するエリシアの名前からキエルと名付けた。人工心臓にはエリシアの婚約指輪が埋め込まれている。魔法の圧縮記憶スクロールによる優れた頭脳を持ち、第3世代の機械人形を設計した。最近はキルの意向を無視して、レッケンベルと共謀して機械人形の兵器化を行ない、キルと対立している。現在はキル・ハイルが作った第2世代の古い体から、自ら開発した第4世代の新しい体に移行している。
エリー
エリーは愛称で、本名はエルリシャ。キル・ハイル学院の女学生。孤児だった自分を孤児用の専門学院に拾い上げたキル・ハイルを敬愛しており、クッキーを食べてもらおうと練習していた。キル・ハイルが心を許している数少ない相手となっている。実は学院は第3世代の機械人形に共同生活を学習させるための機関であり、エリーは第3世代の機械人形のプロトタイプであった。
カイゾ
黒服の男。キエルが個人的に雇った用心棒。学院の機械人形を機能停止させていた。ボルケウスと名乗りシュバルツバルド情報部に所属、重傷を負ってまで大統領を救ったことすらあったが、信用を得て情報をキエルに流すためのスパイ活動の一環だった。

ジョンダイベント
カプラサービスのライバルである有限会社。レッケンベルからタナトスタワー開拓を請け負っていたが、上層部で天使のようなモンスターが突如出現し始めるようになり、大打撃を受けたジョンダイベントはレッケンベルにほとんど吸収合併されたような形になっている。ジョンダ本社はリヒタルゼンにある。

セーラ
ジョンダイベントの受付。

2009年02月11日

日本政府与党「国連会」総裁

トオル・フクシマ (Toru Fukushima) 61歳(声:Jim Ward)
ファナテ ピータ ロール ネット ズック リゾラバ 君の瞳 バラブル ハンズ グラジ カナル ウェア ポテト イオン トッピグ タイペイ ライボー ナビスカ セリング サーマル リシン ぐんじょ かぼちゃ ワラビ ジェトロ 中葉春菊 てつむぎ スケボー ヨセミ カノ最新 カーゴ たかのす クチン マツバ 紅葉坂 リミット セイウチ 曼珠沙華 ブレード ワンマ イエロー スクリ キラー ヒュー フリージ スチナ さいさく パピル ライク キッズ

日本政府与党「国連会」総裁。茶人の道への憧れからワシントンの和風料亭フクシマのオーナー業を営む。国連会で最大の発言力を持ち、合衆国政府との外交交渉を主に行なった。かつて「八雲当時内閣政策論」を生んだ「7人会」の一員であり、当時の党幹部による会の強引な解体と論文の秘匿という挫折を味わっている。
日本の合衆国への依存体勢からの脱却を企図し、安全保障条約の終結を目的とした強気の外交に乗り出すも、反対勢力の野党自民会が雇った殺し屋ジュリア・キスギに銃殺される。
質素な和装の老人。国連会を纏め上げるだけの人物であり、ハーマン・スミスと対等に語り合える「客人(フィクサー)」であった。
ヒロ・カサイ (Hiro Kasai) 52歳(声:Robin Atkin Downes)
自民会に雇われている情報屋。合衆国内の日系コミュニティに精通していた。日本へのミサイル着弾を目前に合衆国政府と自民会の間で調整に奔走。会談を阻もうとするジャン・デポールの抹殺をスミス同盟に依頼するも、日合会談はデポールと無関係に合衆国政府の土壇場の裏切りによって破談に。この結果の制裁か、マツケンによってビルの屋上から転落死させられる。
禿げ上がりかけた頭髪と飾り気の無い眼鏡にスーツの、一見さえない痩せ形の男性。死亡時の姿はブリーフと靴下だけの半裸で、乳首にピアスを付け、口にボールギャグを咥えた変態的な格好であった。
ケンジロウ・マツオカ (Kenjiro Matsuoka) 30歳(声:Steve Blum)
通称マツケン。国連会統括本部長で、若手実力者と目されていた。「落日」後編に登場。日本のミサイル危機の責任をキバとクララに追及され、逆上し2人に銃を向け自害を図るも、その場に現われたクン・ランの「神の手」で「開眼」させられる。開眼後それまでの感情的で重圧に脆い面が消え、「笑顔」の章ではフクシマ、クララ、キバ亡き後の国連会を支える唯一の幹部として再登場する。この時マツケンは1千万人の日系移民の票を束ね、合衆国選挙に多大な影響を及ぼしうる人物として合衆国各党から熱い視線を送られる存在となっている。しかしマツケン自身は日本へのミサイル着弾を許した合衆国に報復する機会をうかがっており、合衆国文部省長官グレッグ・ナイトメアを暗殺し大統領選挙に隠されたシステムを破壊する。
クン・ランの薫陶を受けた身であり日本の復讐のためにはテロをも辞さないが、その行動は「笑う顔」タイプのテロとは異なりより政治的で、自身も「笑う顔」との関係には一線を引いている。最終章「獅子」に至るまでに国際連合への強い働きかけにより合衆国の立場を危うくしており、この章でプレイヤーがマツケンを生かすか殺るかの選択によって終盤の展開に大きな変化が起こる。
広島県出身で口調には広島なまりがある。スーツに角刈りのいかつい姿。
トレヴァー・パールハーバー (Trevor Pearlharbor) 27歳
コミック作家。原作版(コミック版)ハンサムマンの生みの親である。自分が描いた物語が現実に起こっていく様を見て自身の特別な能力と誤解し(実際は広告代理店エレクトロ&ライン社の仕掛けた広告戦略であった)、増長して超一流アーティストを気取り広告代理店との関係を悪化させる。またハンサムマンの行動を危険視した合衆国政府からもkiller7を差し向けられ、アトリエで新作の執筆中にダン・スミスとハンサムブラックが闖入。直前までkiller7対ハンサムマンのストーリーを描いていたトレヴァーは無邪気にハンサムブラックの勝利を疑わなかったが、コミックの筋書きとは異なり代理店の意向によって、彼自身がハンサムブラックに殺害された。
ぼさぼさの寝癖頭によれたシャツの、いかにもナード風な外見。ドミニカ共和国にアトリエを持ち、アトリエに通じる門の鍵はハンサムマンのコスチュームのカラーチャートを順に入力することで開くという、自分とコミックマニアだけが開ける構造になっている。
ラブ・ウィルコックス (Love Willcox) 16歳(声:Debi Derryberry)
アンダーグラウンドのインターネット界で活躍するシナリオライター。シナリオと現実をリンクさせる才能を持ち、エレクトロ&ライン社に依頼されハンサムマンが主人公のゲーム『killer7 ONLINE』のシナリオを執筆していた。トレヴァー・パールハーバーとは親友で、トレヴァーを切り捨て殺害したエレクトロ&ライン社に復讐を誓う。
プラチナブロンドの美少女の姿で描かれる。『Hand in killer7』では引きこもりの女子高生とされる。
ベンジャミン・キーン (Benjamin Keane) 69歳(声:Steve Blum[8])
国立コバーン小学校の現校長。合衆国大統領となる野望に燃え、校長室で出会ったガルシアン・スミスに、自身が勝利すればスミス同盟に現職大統領を暗殺させるという条件のロシアンルーレット対決を挑む。この時キーンは6発入りの銃と見せかけ7発入りの銃を使用するというトリックを仕掛け、1、3、5回目をやり過ごし勝ちを宣言するが、トリックを見抜いたガルシアンに6回目の引き金を引かれ、進退窮まり最後の1発を撃って死亡した。
「女を100%口説く必中術」が自慢のスーツ姿の堂々とした紳士。しかしロシアンルーレットが回を進めるにつれ、死のプレッシャーと大統領の座に近付く興奮を見苦しいまでに顕にする。

脇役・端役
スペンサー (Spencer)
合衆国参謀。「落日」の章に登場。日本に向けられてミサイルが発射された際に大統領へホットラインを使用し判断を仰いだ。
クラモト (Kuramoto)
オオタ (Ohta)
ともに日本自民会議員。「落日」後編に登場。角ビルで行なわれた日合会談に出席し、飼い犬と見下す合衆国のジェファーズ、ダッドリーらと麻雀の卓を囲んでの会議を行う。会談を始めるより前に自民会と合衆国民産党の間では話が纏まっており、この会談の結末も予め安全保障条約の延長とミサイルの迎撃という形に決められていた筈だったが、土壇場で合衆国がこのシナリオを破棄。クラモトとオオタは日本の命運を賭けて分不相応なネゴシエートに挑む羽目になる。
もとより会議を捨てている相手との会談は噛み合わず、平行して続いた麻雀の勝負では鳴き続けて裸単騎からの九蓮宝燈を和がるも(この一連のシーンは麻雀劇画『哭きの竜』のオマージュである)、フリテンに気付かずチョンボとなる。これが最後の一押しとなり会談は決裂し、銃を抜いた4名全員の相撃ちとなる。
ジェファーズ (Jeffers)
ダッドリー (Dudley)
ともに合衆国民産党議員。「落日」後編に登場。角ビルの日合会談に出席する。2人は会談を破談に終わらせたい合衆国の捨て駒として送り込まれており、彼らがサルと見下すクラモト、オオタらとは最初から妥協点を探る意思を持たなかった。思惑通り会議は難航し、最終的に銃を抜いた4名全員の死という結末を迎えた。
ガブリエル・クレメンス (Gabriel Clemence)(声:Chris Cox)
ファーストライフに勤めるウルメイダインターシティ住人。「雲男」の章に登場。ウルメイダに「今日のラッキーマン」に選ばれた事を無邪気に喜ぶが、その役割は死亡速度計測(デッドドライブ)、すなわち超高速で走るスーパーカーのGに人体がどこまで耐えうるかを調べる実験であった。この実験で運良く生き残ったクレメンスはウルメイダの「死のリスクによって生の実感が得られる」とする思想を理解し、ウルメイダの死後にその血の雨を舐めて遺志を継ぐ。その後の消息は不明である。
メリル・リンチ准将 (General Lynch)
合衆国緊急対策防衛室に所属する軍人。「雲男」の章に登場。killer7の動向を追い、軍隊を引き連れウルメイダを捕獲。ウルメイダが「笑う顔」化する前に処理しようとしたが、駆除に失敗し覚醒したウルメイダの血の雨を浴びて死亡する。
ペドロ・モンタナ (Pedro Montana)
合衆国移民局の人身売買の黒幕の一人。「邂逅」後編に登場。孤児の取引ではカーティスが女子を、ペドロが男子を扱うという暗黙の了解が結ばれていたが、「笑う顔」の被害で孤児の絶対数が減り、なおかつ「笑う顔」の材料としての臓器需要が高まったために、カーティスを裏切り男女に関係なく市場を独占する。この結果カーティスの怒りを買い、一家を惨殺された末に憤激の中銃殺された。
過去にダン・スミスやカーティスと同じくシアトル自衛団に所属。自衛団では資金を横領し、その罪をダンに着せてカーティスに殺させている。
エド・マカリスター (Edo Macalister) 36歳
ホテル・ユニオンのフロント係。「笑顔」の章に登場する。物腰丁寧なホテルマンで、一度来た客の顔はすべて覚えていると自称。ホテルを訪れたガルシアン・スミスの顔を記憶していた。最初の登場時は不意に姿を消し、次の登場時には何事も無かったようにガルシアンに新聞を渡している(この2回がエドの全ての登場シーンである)。
本来はghm作品『花と太陽と雨と』に登場した、ホテル「フラワー・サン・アンド・レイン」の支配人であるが、カメオ出演として本作中にもよく似た役職で登場している。
リンダ・バーミリオン (Linda Vermillion)(声:Jennifer Hale)
ヒットウーマン。「笑顔」後編に登場。「国を守る者」を自称し、国家の秘密を知りすぎたミルズを殺り、同時にkiller7の新しい情報屋となったという。しかし彼女の言動は合衆国の国益や政府への依存を否定しており、合衆国政府に雇われた情報屋としては不自然な面がある。
黒のコートの下は素肌に近い大胆な服装の美女。劇中一度しか登場せず、その行動には謎が多い。

笑う顔(ヘヴンスマイル)
クン・ランの「神の手」の力によって生み出された、「笑う顔」あるいは「ヘヴンスマイル」と呼ばれる生体兵器。「HS」とも略される。高い破壊力のある自爆能力(自らも死亡する)を武器に人間を襲い、クン・ランの目的である「テロリズムのためのテロリズム」を実行する。ゲーム中ではプレイヤーキャラクターに接近して自爆することでダメージを与える存在。

元は人間であり多くは人に近い姿形を持つが、肌の色や質感が人間と大きく異なる。また笑顔のように頬まで大きく割けた口と、そこに生えた鋸状の牙が特徴。ヘヴンスマイル化した人間は暫くは人の姿と知性を保つが、その思考は殺戮を好む。人間の体を捨てて完全にヘヴンスマイル化して以降は、非理性的で無差別に人間を襲うようになる。

多くは「都市迷彩」を備え、肉眼ではほぼ透明に映る。しばしば笑い声をあげる習性があり、ゲーム中では姿の見えない「笑う顔」を駆除する上でこの声が重要な攻略の鍵となる。大半の「笑う顔」には「腫瘍」と呼ばれる弱点があり、この部位にダメージを受けると一撃で死亡に至る。

『Hand in Killer7』では、「笑う顔」の生産拠点はアジア某所であり、「神の手」を科学的に模倣したシステムによる「工場」での量産体制が整っているとされている。また「笑う顔」は恒常的な悦楽状態にあり、それが発せられる笑い声の要因となっている旨も記されている。

以下の解説のうち英語名は、英語版『Killer7』での呼称。

ヘヴンスマイル (Heaven Smile)
もっとも基本的な人型のHS。プレイヤーキャラクターを認識すると徒歩で接近し、近距離で飛びつき自爆を図る。これは他の多くのHSにも共通する特性である。
「ヘヴンスマイル」はHS全般を指す語でもあるが、その場合は「笑う顔」にルビで「ヘヴンスマイル」、あるいは単に「笑う顔」「HS」等と表記し、この種単体を指す場合はルビなしの「ヘヴンスマイル」と記すことで主に区別される。
ツバキスマイル (Camellia Smile)
イワザルいわく「内通者」で、スミス同盟の特殊能力の使い処に現われることでヒントを与える。本来白色の姿であるが、全身が血液(「裏切り者の洗礼」)まみれで、それが咲き乱れる椿のような紅白の模様に見える。
倒せば大量の血液が採取できるが、部位破壊は不可能。またプレイヤーキャラクターが一定距離まで近付くと、悲鳴をあげて逃走し自爆するため駆除が困難となる。
デュプリケータースマイル (Duplicator Smile)
都市鎮圧用に改造されたHS。巨大な体を木の根の様に周辺に張り巡らせている。他のHSと違い、体が固定されているため移動はしないが、体内で卵スマイルを生成して吐き出し続ける。
黄あるいは赤の「核(コア)」が唯一の弱点だが、それらは耐久性が高く、ダンの魔弾がほぼ唯一の効果的な破壊方法である。核を全て破壊しない限りデュプリケータースマイルは駆除できないが、ステージが進むごとに持つ核の数も増えていく。
卵スマイル (Egg Smile)
デュプリケータースマイルまたはマザースマイルから産まれたHS。文字通り卵の形状を持つ。「卵スマイル」の名称は劇中には登場しないが、『Hand in killer7』で公式にこの呼称が認められている。
卵の形態のまま転がり、ダメージを受けるか一定距離までプレイヤーキャラクターに近付くと殻が消え、中からヘヴンスマイルが出現する。このヘヴンスマイルは通常のものよりも採取できる血液が少ない。
フラワースマイル (Flower Smile)
例外的に作中、名前が登場しないHS。設定上はフラワースマイルの名を持つ。つややかな体色の他に目立った外見的特徴の無いHSだが、部位破壊不能であり、またダメージを与えるだけで血液が採取できるという特性を持つ。
血液の色はその体色に準じており、採取時は散る花びらのような様子となる。
ミクロスマイル (Micro Smile)
HSのエネルギー供給をまかなう運搬者。翼のように巨大化した掌と背中の噴射装置で空中を浮遊する。黄色と黒、あるいは赤と青の縞模様を帯びている。
小型かつ脆弱で、一撃で駆除が可能。「黒×黄」を駆除すると休眠状態の全人格が覚醒し、体力が完全に回復する。「赤×青」は膨大な血液を持つ。ともに駆除するメリットは高いが登場頻度が低く、移動速度が速いため撃ち漏らしやすい。ミクロスマイルが自爆してもダメージにはならないが、画面が一時的にフラッシュしプレイヤーの視界を奪うことになる。
ランニングスマイル (Running Smile)
例外的に作中、名前が登場しないHS。設定上はランニングスマイルの名を持つ。ヘヴンスマイルに良く似るが、走るという行為が可能なHS。標的を感知すると呼吸に似た声を発しながら走って接近してくる。プレイヤーキャラクターとの距離が縮まれば自爆に至る。
スピードスマイル (Speed Smile)
「天使」の羈絆門にのみ出現するHS。前屈みの異様な姿勢のまま高速で接近し自爆する。首に腫瘍を持つ。
そのスピードのためにダメージを逐一与えている猶予がなく、腫瘍を狙撃して一撃で駆除する必要があるが、移動中は頭を激しく上下に振り続けているため狙撃も困難である。
ヘッドボムスマイル (Bombhead Smile)
広範囲の爆破を目的として開発されたHS。弱点である頭部にカバーを備え、これを開閉しながら迫る。カバーに攻撃が当たると周囲のHSすら巻き込む大爆発(エラーヘッドボム)が発生する。
スパイラルスマイル (Spiral Smile)
HSの改造における失敗作で、子供ほどの高さを持つ球形という異様な形態をしている。鈴に似た音を立てながら低速で転がるのが移動方法。球形の表面にはHSの顔が直線状に並んでおり、このうち緑色の星形で囲まれた顔が唯一の弱点である。
移動速度の鈍さから危険性は少ないが、回転移動するという特質上、弱点が攻撃範囲から隠れてしまう場合が多い。弱点が顔を出すまでは(マスクのグレネードランチャーを除き)無敵であるため、狭い場所に追い詰められれば脅威となる。
アナザースマイル (Another Smile)
人型だが四足歩行するHS。通常時は天井に張り付いて低速で移動し、敵を感知すると地面に落下して高速で這い寄ってくる。
ファントムスマイル (Phantom Smile)
頭部・右手・左手のうちいずれかが異常に肥大化したHS(イワザルはこれを妄想が膨らんだためと言い、ケスは「あそこが異様に大きい」と意味深に表現している)。巨大化した部分を攻撃すれば一撃で駆除できるが、それ以外を撃てば目の前に瞬間移動してほぼ回避不能な自爆を行なう。
ダイビングスマイル (Diver Smile)
背中にロケット装置を備えており、中空から落下して出現する。着地して以降は通常のヘヴンスマイルと同様である。
ポイズンスマイル (Poison Smile)
体から毒ガスのような霧を噴出するHS。腫瘍以外への攻撃で打ち倒しても駆除されず、何度でも立ち上がる不死性を持つ。唯一腫瘍への攻撃が有効であり、一撃で駆除できる。
マザースマイル (Mother Smile)
デュプリケータースマイルの亜種。デュプリケーターとは違い小型で、根のような触手こそあるものの床に固定されていないため、長い腕を使った歩行ができる。デュプリケーターと同じく卵スマイルを無尽蔵に吐き出す能力も。腹部にある「核」が弱点だが、これもデュプリケーター同様にダンの魔弾以外は効果が薄い。
移動可能なためプレイヤーキャラクターに接近して自爆する性質も持ち、かつ通常のHSより遠い位置で自爆を始めるため、素早い対応が要求される。
バックスマイル (Backside Smile)
両腕に鎌状の翼を持ち、足を持たないHS。浮遊しつつ低速で接近し自爆を図る。極めて硬度が硬く、前方からの攻撃は効かない(マスクのグレネードランチャーを除く)。弱点のコアは背中にあるため、その攻撃にはまず翼や腕、肩を撃って体を回転させる必要がある。
ウルメイダスマイル (Ulmeyda Smile)
ウルメイダ・インターシティのみに出現する、ウルメイダの熱狂的ファンのHS。テレポートで出現し、一定のラインを走行した後再びテレポートで消失する。着用している「TEXAS BRONCO(テキサス・ブロンコ)」とプリントされた黄色のTシャツ全体が弱点。Tシャツ以外を攻撃すると、ヘヴンスマイルのようにプレイヤーキャラクターに向かって歩いて自爆を図る。
駆除すると血液以外に、コイン(「雲男」で必要になるアイテム)を1枚入手できる。
ジャイアントスマイル (Giant Smile)
人間に数倍する巨大な体躯と一つ目を持つHS。弱点はこの「眼(チャクラ)」だが一定間隔で瞼が開閉しており、閉じている間は弱点とならない。攻撃方法は相手に覆い被さるように体を倒しての爆発。
プロテクトスマイル (Protector Smile)
がっしりした体格の上に装甲を備えたHS。腫瘍や弱点を持たず、ほとんど全ての攻撃を無効化する。しかし火に弱く、マスクの通常弾ならば一撃で駆除可能。
ブロークンスマイル (Broken Smile)
背中にミサイル状の巨大な推進装置を持ち、飛行して接近・自爆を図る。HSに過重な推進装置を取り付けただけの強引な仕様のため、飛行は低速かつ低空飛行、壊れたような蛇行ルートを描いて飛ぶ。
弱点は推進装置の赤い「操縦席(コクピット)」だが、その蛇行飛行ゆえに狙撃は困難。
プロテクトΖスマイル(-ゼータ-) (Protector Ζ Smile)
プロテクトスマイルの亜種で、白色の装甲が特徴。防火対策を施してあり、マスクの通常弾も無効化する。その反面制御系が脆弱化しており、マスクの電撃弾を使えば一撃で駆除できる。
名前はΖガンダムからの引用か。
セラミックスマイル (Ceramic Smile)
「邂逅」でミステリーハウスのボスとして登場するHS。ゴリラのような体形と岩状の肌を持つ。胸の赤いハートマークだけが弱点で、そこ以外はあらゆる攻撃を受け付けない。
頑強な体とは裏腹に臆病な性格であり、銃で照準されていることに気付くと身を翻して逆方向に逃げ出すという特性がある。そのため、反転中に即座に弱点を狙撃しない限り、生息場所「クルクル9」の円環状の地形と相まって行ったり来たりを繰り返し続ける。
ミスリルスマイル (Mithril Smile)
全身に硬い鎧をまとったHS。鎧は破壊可能だが、破壊後には中からヘヴンスマイル・ランニングスマイル・フラワースマイルのいずれかが出現する。
鎧の隙間にある腫瘍を撃てば、鎧に関係なく一撃で駆除可能。名のミスリルは架空の金属名。
プロテクトΖΖスマイル(-ダブルゼータ-) (Protector ΖΖ Smile)
プロテクトスマイルの亜種で、赤く光る装甲が特徴。プロテクトΖスマイルを改良し「自己動力源」を備えており、マスクの電撃弾でも効果はない。マスクの収束弾によって動力を逆転させ、自爆を誘発するのが唯一の駆除方法。
名前はΖΖガンダムからの引用か。
レーザースマイル (Laser Smile)
縦に立てたベッドに移動用の滑車を取り付けたような形状の、ぞんざいな造りの拘束具に縛り付けられたHS。この措置はHS自身が改造を拒んだためとイワザルは説明する。
口から発射するレーザーが武器で、一撃で腫瘍を破壊しないかぎり遠距離から即時大ダメージを受け得る危険なHSである。レーザー発射後は自壊する。
ローリングスマイル (Roller Smile)
仰向けで足首を手で掴み、円状の姿勢をとったHS。この姿勢のままタイヤのように回転して移動する。鳥の鳴き声に似た独特の声も特徴。
高速で転がるため、クリティカルロックオンのスキルを持たない限り腫瘍の狙撃は困難である。

2009年01月26日

無伴奏チェロ組曲

ヨハン・ゼバスティアン・バッハの無伴奏チェロ組曲(ドイツ語: Suiten für Violoncello solo)は、チェロ独奏用の楽曲で、以下の全6曲を指す。

無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV1010
無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV1011
無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012
作曲年代は明らかでないが、その大部分はケーテン時代(1717年-1723年)に作曲されたらしい。ケーテンの宮廷オーケストラは12人の楽師で構成されており、そのうちのチェリストであった、クリスティアン・フェルディナント・アーベルのために書かれたという説もある。近年、ヴァイオリンのように肩にかけて弾く小型のチェロ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)が復元され、ヴァイオリンの無伴奏曲と同様にバッハ自身が弾くために書かれたとする説も浮上している。ケーテン時代には、ブランデンブルク協奏曲やフランス組曲、イギリス組曲など、6曲構成の楽曲が作られているが、この時代に3の倍数が好まれたことが影響していると見られる。バッハの妻アンナ・マクダレーナの写譜が残っており、これは長い間自筆譜と考えられてきた美しいものである。

その後、単純な練習曲として忘れられていたが、パブロ・カザルスによって再発掘されて以降、チェリストの聖典的な作品と見なされるようになった。現代においてはバッハの作品の中でも特に高く評価されるものの一つである。コントラバスやヴィオラ、ギター、サキソフォン、フルート、ホルン、マリンバ、エレキギターなど他の楽器に編曲、演奏されることも多い。

楽曲解説
6曲の組曲は、それぞれが前奏曲(プレリュード)で始まり、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット(第3番・第4番はブーレ、第5番・第6番ではガヴォット)、ジーグの6曲構成となっている。組曲ごとにひとつの調性で統一される。各楽曲はプレリュードとアルマンド(元来舞曲であるが当時その性格は失われていた)を除いて舞曲であるが、一見単純な構成のなかに多声的な要素が盛り込まれ、重音奏法も駆使して一つの楽器とは思えない劇的かつ多彩な効果を出す。

演奏技術的には、番号順に難しくなる傾向にあるが、第1番はチェロを始めて2年から3年程度で挑戦可能とされ、第2番は一部に困難な運指があるものの、第1番とほぼ同程度の難度であり、第3番までなら演奏自体はそう難しくない。しかし、音楽の内容を汲んだ表現となると、生涯をかけて研究するほどの対象とされる。また5番はスコルダトゥーラを前提とし、6番は5弦の楽器のために書かれているため、現代の一般的な楽器で演奏するには高い技術が要求される。強弱やボウイングなどについて、さまざまに解釈、編曲された演奏譜が出版されている。

第1番ト長調 BWV1007

バッハの妻アンナ・マクダレーナによる無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007の写譜前奏曲(Praeludium)
4分の4拍子。アラベスク的な分散和音が移り変わっていく。クロイツェルの練習曲13番に引用され、現代においてはさまざまに転用、利用され、全曲中でも最もよく知られる曲となっている。
アルマンド(Allemande)
二部形式、4分の4拍子。穏やかな曲調。
クーラント(Courante)
二部形式、4分の3拍子。軽快な3拍子の舞曲。
サラバンド(Sarabande)
二部形式、4分の3拍子。重音を使って落ち着いた雰囲気を出す。
メヌエット(Menuetto)
三部形式、4分の3拍子。中間の第2メヌエットはト短調。
ジーグ(Gigue)
二部形式、8分の6拍子。急速な舞曲。

第2番ニ短調 BWV1008
前奏曲
4分の3拍子。問いかけるように上昇する音型から始まり、次第に熱がこもっていき、最後は五つの重音の連続で結ばれる。この部分を分散和音や装飾音を使って即興的に演奏する例もある。
アルマンド
二部形式、4分の4拍子。重音や低音部を使って重い雰囲気を出す。
クーラント
二部形式、4分の3拍子。細かい音型で多声的。
サラバンド
二部形式、4分の3拍子。同じ音を2本の弦で奏して始まる。後半は短調のなかでも憧憬を感じさせる。
メヌエット
三部形式、4分の3拍子。ここでも重音を駆使して、端正な造形に熱情的な要素を盛り込んでいる。中間の第2メヌエットはニ長調で軽快なもの。
ジーグ
二部形式、8分の3拍子。歯切れの良い下降音型が繰り返され、多声的に展開する。

第3番ハ長調 BWV1009
前奏曲
4分の3拍子。主音から舞い降りるように順次下降する旋律がスケール大きく展開される。後半の波のような分散和音の連続から重音の連続に至る過程は圧倒的な高揚感がある。
アルマンド
二部形式、4分の4拍子。他のアルマンドと比べて律動的。
クーラント
二部形式、4分の3拍子。勢いよく急下降する主題が多彩に展開される。
サラバンド
二部形式、4分の3拍子。重音で問いかけるような音型が奏される。
ブーレ(Bourree)
三部形式、4分の4拍子。高音部と低音部が会話するような第1ブーレは親しみやすく、よくしられるもの。中間の第2ブーレはハ短調。
ジーグ
二部形式、8分の3拍子。重音を伴って上昇する音型が華麗に展開される。
マニャック フォーク 苺姫 夕べの鐘 オロシ メイド セル チウム スケート オカラヌス ジャグ スマイル 平安夢 リッジ ブング トランプ クション カセット スピリ ラフォーン シーダ トリプル ビロード ウエルト リング ネゲブ あかぼり ピグミー ラッフル シンカー リスク だいふく マシン バルク フリスビー キエフ ミルミル マルキ タッチ セグメント ネブラス セニョー ハマス とりゅふ アップ リヤス ラピス べにかば メモ スキーデ

第4番変ホ長調 BWV1010
前奏曲
4分の4拍子。広い音域を上下する分散和音が繰り返されながら、次第に短調に傾いていく。後半は細かい音型や重音を織り交ぜながら劇的になる。全曲中でも抽象性を強く印象づける曲。
アルマンド
二部形式、4分の4拍子。流れるような細かい動きと音程跳躍の対比が見られる。
クーラント
二部形式、4分の3拍子。歯切れ良い主旋律になだらかな三連符がリズムの変化を与えている。
サラバンド
二部形式、4分の3拍子。重音と高音域をよく使って、きめの細かな印象。
ブーレ
三部形式、2分の2拍子。主旋律は音階を駆け上がるような快活なもの。第2ブーレも同じ変ホ長調、重音と単純なリズムで素朴さを出している。
ジーグ
二部形式、8分の12拍子。軽妙な終曲。節の終わりをくくる低い主音がユーモラスな味を出している。

第5番ハ短調 BWV1011
チェロのA弦(音域がいちばん高い弦)を低くGに調弦して弾くことを前提に楽譜が書かれている。このような手法をスコルダトゥーラ(変則的調弦法)という。A弦を緩めることによって音量や音の張りなどに不利が生じることを理由として、通常の調弦のまま弾けるよう簡易に編曲された楽譜をもって演奏されてきた。現在では本来の響きの良さを求め、技巧的に難易度が高くなってもオリジナルの楽譜通り演奏するチェリストも増えている。

なお、無伴奏リュート組曲第3番BWV995と、調を除き同一の曲である(ト短調)。

前奏曲
4分の4拍子-8分の3拍子。フランス風序曲の様式で書かれていて、大きく2つの部分に分かれる。前半は重々しく即興的。後半にはいると、新たな主題がフガートのように多声的に展開され、最後にハ長調の主和音で結ばれる。規模雄大な曲。
アルマンド
二部形式、4分の4拍子。重音と付点リズムが荘重さを印象づける。
クーラント
二部形式、2分の3拍子。前打音と節の結びのリズムが特徴的。
サラバンド
二部形式、4分の3拍子。重音を全く使用せず、半音階を多用する瞑想的な音楽。
ガヴォット(Gavotte)
三部形式、2分の2拍子。二つの前打音を備えたガヴォットのリズムと重音が生かされている。第2ガヴォットもハ短調。三連符でなだらかに流れ、主部との対照を形作る。
ジーグ
二部形式、8分の3拍子。付点付きリズムが支配的。途中、小節をまたぐタイによって音楽が不意に停滞あるいは宙に浮くような印象を与えるのが独特。

第6番ニ長調 BWV1012
この曲は、通常のチェロに高音弦(E弦)をもう1本足した5弦の楽器用に書かれている。その楽器とは、バッハが考案したともいわれるヴィオラ・ポンポーザだとする説もあり近年復元され度々演奏会で使われるようになった。この楽器はヴァイオリンのように肩にかけて弾く小型のチェロ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)で音域もチェロと同じである。その他古楽器による演奏では、やや小振りで足に挟んでかまえるチェロを使用する例が見られるが実際にバッハがどのような楽器を想定していたかは分かっていない。現代楽器では、一般的なチェロで弾かれることが多い。高音部を多用しており、現代チェロで弾くと緊張感の高い音色となる。4弦の楽器で演奏するとハイポジションを多用することになり、演奏が難しい。

前奏曲
8分の12拍子。バッハの楽譜としては珍しく、初めの部分にフォルテ記号とピアノ記号(同じ旋律の繰り返し部分)が記入されている。二つの弦で同じ音を交互に奏して効果を出している。輝かしい音楽。リトルネッロ形式で書かれている。
アルマンド
二部形式、4分の4拍子。高雅で非常に細かい音符で書かれており、通常よりゆっくり演奏されることが多い。
クーラント
二部形式、4分の3拍子。快活さで一貫している。流れるような指運びとスムーズかつリズミカルな音だしが要求される。
サラバンド
二部形式、2分の3拍子。重音を多用、踏みしめるように順次下降する和声進行が優雅で美しい。
ガヴォット
三部形式、2分の2拍子。明朗なガヴォットで、よく知られる。第2ガヴォットもニ長調、より多声的になっている。
ジーグ
二部形式、8分の6拍子。規模が大きく、壮麗な終曲。

無伴奏チェロ組曲の名演奏
チェロのための代表的な楽曲であるだけに、古今の世界的チェリストが競って録音している。ここでは、一般的に世評の高い演奏者を挙げておく。

現代楽器による演奏
パブロ・カザルス
ピエール・フルニエ
ポール・トルトゥリエ(2回録音)
ヤーノシュ・シュタルケル
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(一部2回録音)
ミッシャ・マイスキー(2回録音)
ヨーヨー・マ(2回録音)

古楽器による演奏
アンナー・ビルスマ(2回録音)
ピーター・ウィスペルウェイ
鈴木秀美(2回録音)

2009年01月18日

ドイツ騎士団(独: Deutscher Orden)

ドイツ騎士団(独: Deutscher Orden)とは、ローマ・カトリック教会の公認した騎士修道会の一つである。正式名称はドイツ人の聖母マリア騎士修道会(ラテン語:Ordo domus Sanctae Mariae Theutonicorum Ierosolimitanorum)。英語では Teutonic Knights と呼ばれ、日本ではその訳語であるチュートン騎士団でも知られる。

本来は12世紀後半のパレスチナで聖地巡礼者の保護を目的として設立されたが、イスラム教徒に根拠地を奪われ、パレスチナを離れた。1226年バルト海南岸のクルムラントを異教徒から防衛するためにポーランド貴族に招聘され、後のプロイセン王国の建国に繋がる東方植民(de)の先駆けとなった。

ドイツ騎士団の成り立ち
ドイツ騎士団の前身は、エルサレム王国がアイユーブ朝の攻勢の前にパレスチナの領土を失いつつあった12世紀後半、第3回十字軍の一員としてパレスチナに赴いたドイツ出身の戦士たちを保護するため、ドイツ北部の港湾都市のブレーメンやリューベックの貿易商が資金を提供してアッコンに設立したエルサレムのドイツ人の聖母マリア病院修道会である。病院を運営した兄弟団は1191年にローマ教皇クレメンス3世によって公認され、教皇庁の保護下に置かれたが、1198年に騎士身分出身の騎士修道士を中心として聖堂騎士団を模範とし、総長を頂点とする騎士修道会に再編成された。1199年ローマ教皇インノケンティウス3世はドイツ騎士団を騎士修道会として公認した。

ドイツ騎士団はパレスチナのキリスト教勢力の後退とともに、活動の場をパレスチナに見出すことができなくなった。そこで、1210年に第4代騎士修道会総長になった騎士ヘルマン・フォン・ザルツァ(de)はハンガリー王アンドラーシュ2世の招きに応じて翌1211年にハンガリー領に移り、同国王からトランシルヴァニア(現ルーマニア領)のプルツェンラントをドイツ騎士団の所領として付与され、周辺のクマン人に対する防衛を担った。これが後に、聖地の防衛者ではなく異教徒に対する尖兵としてのドイツ騎士団の性格を決定付けることになる。

ヘルマン・フォン・ザルツァは優れた政治家で、やがてハンガリー王国の従属から離れ、ドイツ騎士団の国を創り上げようとした。1224年、ザルツァはローマ教皇ホノリウス3世にプルツェンラントをハンガリー王国から切り離させ、教皇支配地とすることを要請し、教皇に教皇直轄領と宣言させることに成功した。しかしこの動きに激怒したアンドラーシュはローマ教皇の命令を無視し、1225年に騎士修道会をトランシルヴァニアから追放した。

バルト海南岸の異教徒の地
本拠地を再び失ったドイツ騎士団であったが、ドイツ騎士団の国を創り上げる3回目の試みは成功した。1225年の暮れ、今度はポーランドのワルシャワ周辺を中心に勢力を持つマゾフシェ(マソヴィエン)公コンラート1世マゾヴィエツキに招かれ、バルト海南岸の異教徒からクルムラントの防衛を担うよう要請された。この要請は後に「ポーランド史上最大の誤り」と言われる。

ともあれ、ハンガリーでの失敗に懲りたザルツァは周到に準備を行い、神聖ローマ帝国のフリードリヒ2世と交渉して、1226年のリミニ金印勅書で騎士団に「クルマーラントとプロイセンラントにおける領邦主権者」としての法的地位を認められた。これは異教徒の先住プロイセン人(独:Baltische Pruzzen, 英:Baltic Prussians)の土地を征服、領有する権利を保証するものである。1230年にはローマ教皇グレゴリウス9世から、異教徒たちを打ち倒すことが神の意に適い、罪を贖うことができる救済行為であるとして、武力によるキリスト教化を正当化する教勅を与えられ、満を持して先住プロイセン人の土地の征服に着手する。
リーゼント ミニスト 検索うり きえいよこ マンテ コニャック デュレ ピッコロ サイレン ブリストル カレワラ タワー国内 システ はけご フィット 砂時計 ドレート シェフレラ リラキ 純潔 プランナ モダニスト オフサイド サステナ チリソース フクシア ブルー タグボ ゴスペル ラシャ テキント ファロス うばざくら パンドラ エレガ チャネリ オート 紅梅 チキク イオ次 ブラック ドアチェーン パドル ローラシ かいこう 亀王 クロノ タックル マンス インワン


騎士団は1283年まで50年以上を費やして徐々に征服地を広げ、原住民に異教の信仰を放棄させた。さらに征服した土地にドイツ人の農民が次々と入植し、ドイツ式の農村が建設された。この圧力の前に先住プロイセン人はドイツ人やポーランド人に同化し、民族語である古プロイセン語も消滅に向かう。

ドイツ騎士団は本拠地をマリエンブルク(現マルボルク)に置き、選挙で選ばれる総長を統領として宗教的共和国とも言える統治体制を築いた。騎士団国家は14世紀には最盛期を迎え、騎士団の勃興と同じ時期に経済的に発展し始めた西ヨーロッパに穀物を輸出し、経済的にハンザ同盟都市と深く結びついていた。ケーニヒスベルク(現カリーニングラード)、エルビンク(現エルブロンク)はドイツ騎士団の下で発展を遂げた貿易都市である。いずれも大河の河口に位置し、川沿いの穀物を集散して栄えた。一方エルビンクとはライバル関係にあったダンツィヒ(現グダニスク)はドイツ騎士団による支配を極端に嫌悪し、ポーランドの庇護を望んでドイツ騎士団とは何世紀もの長い間抗争を繰り返すこととなった。また、実はエルビンクの住民もドイツ騎士団による支配を嫌がっていた。1410年にドイツ騎士団がタンネンベルクの戦いで敗北する(次項参照)とエルビンクは公にポーランド王国からの直接の庇護を求めるようになり、1569年には正式にポーランド王国に加盟することになる。

騎士団は1237年にはラトヴィアの征服事業を進めていたリヴォニア帯剣騎士団を吸収し、事業を続行した。しかし、エストニアの領有をめぐってデンマークと争うことになり、また東の正教国のノヴゴロド共和国との争いでは、1242年チュード湖の氷上の戦いでアレクサンドル・ネフスキー率いるノヴゴロドの軍に破られた。プロイセンの東隣、ラトヴィアの南隣にあたるリトアニアでは異教徒のリトアニア大公国が誕生し、ドイツ騎士団はこの強国との間で恒常的な戦闘を続けることになる。